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Instagramを活用したSNSマーケティングの方法

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前回の記事ではTwitterとInstagramの活用方法についてご紹介しました。
今回はInstagramを活用したSNSマーケティングの方法に注目してご紹介していきたいと思います。同じSNSでも、アプローチやプロモーションの方法はプラットフォームにより全く異異なるため、是非ご覧ください。

鈴木脩一

鈴木脩一

研究員/広報

調査概要



Instagramマーケティングの特徴


Instagramマーケティングの特徴としては以下の3つが挙げられます。

① 写真・動画・イラストなど視覚的訴求効果が高い
② ハッシュタグ機能
③ ビジネスアカウントで様々な施策が無料で行える

① 写真・動画・イラストなど視覚的訴求効果が高い
Instagramは写真・動画・イラストなど視覚情報を中心とした投稿が特徴なSNSです。そのため、視覚的に訴える商品やサービスの訴求に効果的なSNSと言われています。

② ハッシュタグ機能
InstagramにはTwitterのリツイート機能やFacebookのシェア機能にあたる共有機能はありません。そのため、特定のキーワードで投稿をつなげることができる「ハッシュタグ」がユーザーの間で活用されています。
特に日本国内ではハッシュタグ検索回数が他国の5倍となっていることが運営元のFacebookJapanのイベントで報告されています*1
*1:https://gaiax-socialmedialab.jp/post-97425/

その為、Instagramマーケティングでは、関連するタグを付けたユーザーの口コミやそこから生まれるトレンドを参考に、商品やサービスの購入を検討してもらう取り組みが必要です。

③ ビジネスアカウントで様々な施策が無料で行える

Instagramには一般のアカウントとは別にビジネスアカウントの機能があります。
ビジネスアカウントに切り替えることで、ショッピング機能やインサイト分析、広告機能が利用できます。広告機能は出稿料が発生しますが、それ以外の機能は無料で利用できるため多くの事業者が積極的にビジネスアカウントを活用しています。
問い合わせ先や商品の購入サイトへの誘導により、KPIやKGIの効率的な検証が可能です。

Instagramの運用ポイント


Instagramを運用することで、商品やサービスの購買だけでなく「ブランドのファンの増加」においても効果が期待できます。



ポイントは、ユーザー視点で「コンテンツとアカウントの分析」を繰り返し、「有益な情報の訴求」を行うことです。

まず「コンテンツとアカウントの分析」にはビジネスアカウントを利用し、表示された回数やクリック数など効果的だった投稿や広告の傾向分析を繰り返し行います。さらにユーザー間でのトレンドやニーズの移り変わりを把握することで投稿内容を改善し、効果を上げる必要があります。

では次に重要な「ユーザーにとって有益な情報」とは何でしょうか。



下記の3つの表現がポイントです。

1:「インパクト表現」
2:「共感シーン表現」
3:「情報視覚表現」

1:「インパクト表現」
まず重要なのは投稿された写真やイラストにインパクトがあり、人々の目に留まることです。Instagramが画像中心のSNSである以上、投稿する画像のクオリティは非常に重要と言えます。

2:「共感シーン表現」
次に重要なポイントは、ターゲットとなるユーザーが共感できる表現になっているか、ということです。サービスや商品を利用して「自身の悩みや課題が解決できる」「理想とする自分に近づける」といった自分事として共感できる表現が重要になります。

3:「情報視覚表現」
「情報視覚表現」とは、シンプルに言って「パッと見て理解しやすい」ということです。ひと目見てどんな情報を伝えようとしているのかが分からないと、多くの投稿が流れるInstagramにおいてはどんどん別の投稿に興味が移っていく可能性があります。

この3つの表現が揃うことで、ユーザーへの告知効果と購買意欲の向上、ひいてはブランドファンの増加が見込めるようになります。

実践方法(フォロワー数を増やす)


SNSマーケティングにおいてフォロワー数は非常に重要です。
ここではマーケティング施策としてInstagramのフォロワー数を伸ばすために必要な実践方法を考えていきます。

Instagramでユーザーがアカウントをフォローする流れは以下の様に分解できます。

1:人気、関連のある投稿が目に留まる
2:興味を持ったユーザーは投稿からプロフィールに遷移
3:投稿スタイルや内容が自分にとって有益だと判断された場合にフォローを行う

これらを踏まえ、運用側が意識する指標は

・投稿リーチ数(ユーザーの関連投稿に表示させる)
・プロフィール遷移数(プロフィールに飛んでもらう)
・フォロー完了数(フォローしてもらう)

上記3つの指標をKPIとして定めます。




さらに先程のKPIを元に具体的な行動に落とし込んだ図がこちらです。
関連投稿へ表示させるためのハッシュダグ選定から、ユーザーとのコミュニケーションなど一つ一つの投稿に対する改善がフォロワー数の増加に繋がります。


まとめ


いかがだったでしょうか。今回はInstagramを活用方法したSNSマーケティングと運用についてご紹介いたしました。
下記に今回の内容をまとめさせていただきます。

・「コンテンツとアカウントの分析」「有益な情報の訴求」が大切である

・有益な情報には「インパクト」「共感シーン」「情報視覚(ひと目でわかる)」の3点の表現が重要

・フォロワー数の増加には「関連投稿の表示」「プロフィールへの遷移」とそこに至る日々の投稿の改善が必要

Instagramではストーリー機能やリール(ショート動画)等常に新しい機能がアップデートされており、有効に活用すれば着実にファンを増やしていくことができます。
今回の内容を踏まえて、まだ取り組んでいない方もInstagramを活用したマーケティングに挑戦してみてはいかがでしょうか。



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