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Twitter運用とInstagram運用その違いと活用方法について徹底解説

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前回のブログでも触れましたが、日本におけるインターネット広告の費用は2021年にマス広告を追い抜き、年々規模を拡大しています。その中で多くの企業はSNSに注目をし始めており、関連する広告費用は前年比を大きく超えています*1。現在では各企業のプロモーションにおいてSNSの運用は欠かせないものと言っても過言ではありません。

今回はSNSの中でも、特に影響力が高くユーザー数も多いTwitterとInstagramの運用方法について焦点を当て、その機能の違いや運用のポイントに関して解説します。

*1:「2021年 日本の広告費 インターネット広告媒体費 詳細分析」
https://www.dentsu.co.jp/news/release/2022/0309-010503.html

鈴木脩一

鈴木脩一

研究員/広報

調査概要


SNS運用で抑えておくべき3つのポイント


まず、SNS運用で抑えておきたいポイントは下記の図の3つのポイントです。

① 目的を明確にする



まず何を目的としてSNSを運用するか、という基本的なことが重要です。何となく投稿を繰り返すのではなく、目的を踏まえた上で投稿内容を検討し目標設定することで成果を出すことができます。

SNS運用を行う目的としては、主に下記のような例が挙げられます

【よくある運用目的の例】

・商品の認知/知名度向上
・企業ブランディング
・ユーザーサポート/ファンコミュニケーション 等

以上の例でもターゲットが一般の消費者(BtoC)なのか、企業(BtoB)なのかによって投稿内容や目標設定が変わります。目的を明確にし、その先のKPI・KGIの設定まで行うことで運用後に精度の高い効果測定が出来ます。

② 効果を得るには時間がかかる



SNS運用は、CMなどを頻繁に行なっているような大企業が行う場合を除き、導入当初は中々効果を実感することが難しいとされています。その為、設定した目的を元に継続的に投稿を続けていくことがポイントです。投稿を繰り返すことによって効果測定に必要なデータを蓄積し、改善を繰り返していくことができます。
投稿内容は勿論ですが、短期的に新商品やサービスの認知を目的とする場合、SNSと連動したキャンペーン企画も考える必要があります。その為、全体の運用計画を立てた上で事前に投稿内容や企画のストックを用意しておくことが重要です。

➂ 「ユーザーによる口コミ」が効果的



SNSの普及により、ユーザーは書き込まれる「口コミ」を参考にして商品の購入やサービスの利用を決める傾向が強くなりました。マス広告よる企業側からの一方的な発信よりも、実際に購入・利用した第三者の意見が信頼性を持つと捉えられたことが要因と言えます。

SNSにおける良い口コミは商品やサービスの良い広告です。しかし、悪い口コミやネガティブな内容が拡散される「炎上」は商材だけではなく、会社全体のイメージの低下にも直結します。当然ではありますが、商品やサービスそのものの価値を高めることは重要です。その上で店舗での接客やカスタマーサービスなどの顧客フォローを通じて「良い口コミ」を促進させることが求められています。

Twitterとinstagram 機能の違い



SNS運用にあたり、それぞれのSNSの特徴や強みを理解しておくことは重要です。特徴を理解せずに運用を行い、結果的に目的からかけ離れることも珍しくありません。ここではTwitterとInstagramの機能と特徴を下記の表にまとめてみました。(数値は日本国内のもの)

数値引用元:
https://twitter.com/TwitterJP/status/923671036758958080
https://about.fb.com/ja/news/2019/06/japan_maaupdate-2/

ハッシュタグのように共通の機能もありますが、両者で大きく異なるのがTwitterにおける「リツイート」の機能です。自分の投稿だけでなく、他のユーザーの投稿をワンクリックで再投稿し、共有できる機能がTwitterの「リツイート」にあたります。この機能によりユーザーは気軽に他の投稿を共有したり、引用しながらツイートしたりすることができます。そのためユーザーの関心を引いた投稿は強い拡散力で多くのユーザーに広がります。

Twitterは自分がフォローしていないユーザーの投稿であっても、リツイートにより自分のタイムラインで見ることができます。ただし、結果としてタイムラインは多くの投稿で溢れ、見逃されてしまう可能性もあります。一方でInstagramは基本的には自分がフォローしているユーザーや、気になるハッシュタグ付きの投稿に触れることが中心です。その為、拡散性よりも共通点の多いユーザー同士のつながりや共有が重視されていると言えます。


目的別活用方法


では、実際にTwitterとInstagramはどのように使い分ければ良いのでしょうか。目的別に紹介をしていきたいと思います。


情報やコンテンツの拡散・認知:Twitter



先ほどもご紹介した通り、Twitterは拡散性が特徴です。キャンペーン施策で投稿をリツイートしてもらうことで、企業やサービスの認知を促すことができます。SNSは個人間のやりとりが多いため、BtoC企業が中心というイメージがあるかもしれません。しかし、BtoB企業にとっても、Twitterで拡散されることにより顧客担当者に直接認知される可能性が増え、サービス業・無形商材等の業界では親和性が高いとされています。

集客・販促:インスタグラム


Instagramは、SNSの中でも画像による訴求効果が高い点が特徴です。特にBtoC向けの飲食店やインテリア、ファッション、美容など、ビジュアルを武器にできる業界であればサービス・ブランド認知、集客に非常に効果的なツールと言えます。また、ショート動画や自分の投稿を「広告」という形で狙ったターゲット層に表示させる機能も導入され、効果的に宣伝してECサイトや実際の店舗に集客することも可能です。

まとめ



いかがだったでしょうか。今回はTwitterとInstagramの基本的な活用方法について紹介しました。大まかに今回のブログの要点をまとめさせていただきます、

・運用を行う目的を明確にする
・効果を得るのには時間がかかること理解し、計画的に運用する
・ユーザーによる口コミが何より重要
・Twitterは拡散力が高く、Instagramは画像による訴求効果が高い

冒頭でもお伝えしたように、SNS運用を行う目的を明確にした上で、それが実現できるプラットフォームの選択と効果的な運用が必要です。また、業界やターゲットにより様々な施策が考えられますので、常にSNSの最新事例等をキャッチしながら運用することが重要と言えます。

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