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わかりやすい!「インタラクティブ」とは?ビジネスでよく聞く関連語 もご紹介

DX推進

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『インタラクティブ』という言葉を聞いて皆さんはどんな印象をお持ちでしょうか?
普段の生活でもよく聞かれる言葉ですが 、特にメディアやコンテンツ制作の現場で出てくることが多くなりました。「インタラクティブメディア」や「インタラクティブコンテンツ」のように組み合わせて使われることも多く、年々私達の生活に浸透し始めています。
今回は、「インタラクティブ」の基本から様々な関連用語とその特徴までわかりやすく解説していきます。

鈴木脩一

鈴木脩一

研究員/広報

調査概要


インタラクティブとは?


インタラクティブとは、「双方向・相互作用」という意味です。
今回お伝えするメディアやコンテンツの範囲で分かりやすい例としては、デジタル化したテレビが挙げられます。今まで視聴者はテレビから一方的に流れてくる情報を見ているだけでした。しかし放送がデジタル化した今ではリモコンを使ってクイズへの参加や、投票ができます。投票結果を観て出演者が反応し、その後の番組内容が決まる等の 「視聴者参加型」形式に変化しました。このようなメディアやコンテンツが「インタラクティブ」であり、受け手側の没入感を高め、訴求力が増す効果が得られます。

今回は主に「インタラクティブメディア」と「インタラクティブコンテンツ」の2種類に注目して解説します。

インタラクティブメディア


先程のテレビや新聞・雑誌のように従来のメディアは一方向に情報が発信される点に対し、インタラクティブメディアは双方向に情報が発信できるという特徴があります。

身近なものではSNSがあります。「情報を提供されるだけでなく、提供する側になることもできる」という点が、大きな魅力です。

例えば自らが画面に映りリアルタイムでその様子を公開する「ライブ配信」があります。テレビに出る一部の有名人だけではなく誰もが気軽に映像を発信できるようになったことで、様々なクリエイターがコンテンツを発信するメディアとなり、幅広い層に高い人気を獲得しています。

またSNSは能動的に情報を検索できるメディアでもあります。自ら求めている情報を「#(ハッシュタグ)」で検索し、繋がりのあるユーザーに情報を提供してもらえるようにSNS上で直接呼びかけることもできます。


特にハッシュタグの効果は年々増しています。例えばInstagram上で食べ物を検索する際の代表タグともいえる「#グルメ好きな人と繋がりたい」には、391万件もの投稿が寄せられています(2022年10月31日現在)。これは、魅力的な食事の情報が手に入るだけでなく、有益なグルメの情報をお互いに交換する繋がりを求める人達が集まった結果と言えます。

また、お店側がSNS上で商品を発信する際にもこのハッシュタグを使用するなど、ユーザーと同じタグを使用している点が双方向で情報発信しているメディアと言えます。

あまり意識したことが無い方も、普段の生活やSNSを振り返ってみると「インタラクティブメディア」に馴染みがあるという方も多いのではないでしょうか?

インタラクティブコンテンツ


今回お伝えする「インタラクティブコンテンツ」とは、「双方向コミュニケーションが可能なデジタルコンテンツ」を指します。
特に5G等の通信技術やスマートフォンやデジタルサイネージの普及により、注目度が高まっている分野と言えます。ここでは代表的な2種類をご紹介します。


インタラクティブ動画


動画内にボタンや選択肢が設置されており、映像を見ながら視聴者がアクションを起こすことができるコンテンツです。
動画に流れる商品を購入するボタンや、選んだ選択肢により見る動画の内容が変化するなどのエンタメ性も兼ね備えています。以前にもインタラクティブ動画に関しての記事を掲載しておりますので、気になる!という方は下記のブログをご覧ください。

インタラクティブ動画についての記事はこちら



デジタルサイネージ(電子看板)


ディスプレイやプロジェクターを用いてあらゆる場所で映像を表示し、情報を発信することを指します。商業施設や街中で様々な映像を見せることは勿論、タッチパネルやセンサーを利用した、体験型のコンテンツにすることが可能です。

デジタルサイネージについては別記事にて詳しく解説していますので併せてご覧ください。

デジタルサイネージについての記事はこちら

いずれのインタラクティブコンテンツも、昨今では様々な場面で触れる機会が増え、より身近なものに変化してきました。

「インタラクティブ」のメリット



  1. ユーザーのアクションにより没入感を高め、興味関心を持ってもらいやすい

  2. ユーザー情報を正確に収集し、分析することができる

  3. 印象に残りやすくリピートしてもらえる確率が高い



インタラクティブは、自身でアクションを起こすため、静的なコンテンツと比較すると興味関心を引きやすく印象に残りやすい傾向があります。
また、インタラクティブを通じてユーザー情報を分析し、その後のマーケティングをより効率的に行う事が可能です。企業側が「インタラクティブ」なメディアやコンテンツを活用することで、ユーザー側に欲しい情報を効率的に提供しながらコンバージョンへつなげることができます。



活用事例


先ほどご紹介した「インタラクティブ動画」の活用事例として『ストレンジャー・シングス 未知の世界』のPR動画が挙げられます。本作は2022年夏に最新シリーズが公開された世界中で人気のNETFLIXオリジナルドラマです。

https://www.wirewax.com/showcase/gallery/#8159809

このPR動画内に表示される赤い文字をタップすることで、流れている音楽や人物のプロフィール、あらすじが表示され、聴いたり読んだりすることができます。さらに動画の最後には本編映像のリンクが設置されており、興味を持ったユーザーをNETFLIXへ誘導することが可能です。

このコンテンツはシリーズのファンだけではなく、コンテンツの面白さや斬新さにより新規のユーザーを獲得するためにも効果的でした。ユーザーが能動的にコンテンツにアクションを起こせる、インタラクティブならではの効果が発揮された事例と言えます。


まとめ


今回は「インタラクティブとは?」というテーマでお届けしました。

『双方向』にコミュニケーションが可能なメディアとコンテンツであるということ、そして情報の提供者とユーザーの双方にメリットが生まれることが分かりました。

高い効果が期待できる一方で、内容や企画が複雑になることも事実です。つまり制作・開発には従来のコンテンツ制作よりも高いや技術やノウハウが求められます。常に最新の技術や事例にアンテナを張り、開発可能な体制や技術を持ったパートナーとのつながりを構築しておくことが重要です。

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