<バーチャル展示会>本当に必要な機能とは?
DX推進DX用語営業活動
コロナ禍の感染症予防対策の一環で、リアルの展示会が中止や制限付きでの開催が増加しています。そんな今、注目が集まっているのが『バーチャル展示会』です。
『バーチャル展示会』とは、オンライン上のバーチャル空間で開催される展示会のことを指します。リアルで行われる展示会とは異なり、時間や場所に干渉されることなく24時間の開催が可能で「オンライン展示会」「ウェブ展示会」と呼ばれることもあります。
最近では企業が主催の展示会だけではなく、商品の見本市や学校のオープンキャンパスなど様々なイベントでバーチャル展示会のシステムが導入されています。5Gの普及による通信の容量アップや高速化で、高い品質でのコンテンツがオンラインでも実現できるようになったことも普及した要因と言えます。
現在では、その特徴を活かして国内のみならず世界規模の展示会も開催されています。
一方で「バーチャル展示会」の導入に関心を持ち、リサーチをすると様々なバーチャル展示会のシステムが公開されています。提供する企業により機能や特徴も異なるため、何が必要で何が実現可能なのか分かりづらいのが現状です。
そこで今回は、バーチャル展示会を実施する上で「本当に必要な機能とは何か?」という点について詳しくご紹介します。今後、バーチャル展示会の開催を検討中の方には特におすすめです。
松本昌彦
主任研究員 / エンジニア
インタラクションからAR/VRコンテンツまで幅広く対応するリードエンジニア
新しい技術のフォローに余念がなく、常にアカウントやクリエイティブと連携した開発を行う
- 調査概要
オンライン展示会で対策が必要な点
様々なメリットがあるバーチャル展示会ですが、対策が必要な点もあります。
つまり、この対策こそがバーチャル展示会に本当に必要な機能とも言えます。ここでは、対策を2つご紹介します。
コミュニケーション対策
リアルな展示会で行われるような参加者への声かけや、商材アピールのための実演を直接的なコミュニケーションで行うことはできません。対面での対応ができないため、相手が関心を持ってくれるまで待つ時間が長くなる可能性があります。
参加者とリアルタイムでコミュニケーションを取る対策は重要です。
集客対策
また、集客の面でも工夫が必要です。
24時間いつでもどこでも参加可能というメリットがある反面、
急いで参加しないといけないという心理が働かず、来場者が集まりづらいこともあります。新商品の公開やデモンストレーションを行う場合には、より多くの来場者を集めることが求められます。そのため効率的に参加者に集まってもらう集客の対策も必要です。
以上の点から「リアルタイムな双方向のコミュニケーションが、効率的にできる機能」がオンライン展示会に必要な機能と言えます。ここではその必要な機能の事例をいくつか紹介させていただきます。
チャット機能
チャット機能を通じて、主催者と来場者の交流の場を用意します。チャットは電話やメールと比べて、気軽に問い合わせを促す効果も期待できます。スタッフの対応が難しい場合も、想定される質問をチャットボットと呼ばれる自動応答ソフトで設定すれば、いつでも来場者の質問に答えることができます。
名刺交換
名刺はお互いの情報を知る上で重要なツールです。そのため、来場者との名刺交換とそこからの顧客情報収集は展示会を行う大きな目的の1つと言えます。オンラインで実施されるバーチャル展示会では難しそうに見える名刺交換も、名刺交換サービスの「オンライン名刺」と連携すれば代替が簡単にできます。
ビデオ会議機能
Zoomなどのビデオ通話ツールと連携させることで来場者とのスムーズなやり取りが実現できます。例えば、来場者が案件の相談をしたい時にすぐにオンラインの打ち合わせの設定ができる状態を構築することも効果的です。更にバーチャル展示会で実施されたウェビナー終了後にすぐにZoomでのオンライン商談の時間を設けるなど来場者が離脱しないような導線を設計することもできます。
例としてDX先端研究所を運営するアクアスターは2021年秋に自社主催のバーチャル展示会を開催しました。
その際には外部システムを活用した「オンライン商談」と「リアル商談(対面)」の両方の予約機能を展示会に活用しました。すると、リアル商談よりもオンライン商談が急激に増加しました。
まとめ
大きなビジネスチャンスとなり得る展示会やイベントでは、リアルな会場に人を集めるだけの方針からの転換が求められています。しかしLPやホームページをただ作るだけでは集客にはなかなか繋がりません。その対策としてバーチャル展示会にはさまざまな可能性が秘められています。展示会のDX化である「バーチャル展示会」は、更なるビジネス機会を創出し、顧客満足度を向上させる一般的な手法の1つになっていくことでしょう。
アクアスターでは従来の強みである高い品質のビジュアルだけでなく、詳細なデータ収集からのマーケティング支援、チャットボットによる接客やARでの体験コンテンツ提供なども行っております。今後さらなる需要が見込まれているバーチャル展示会にご関心の有る方はお気軽にご相談下さい。