活用できるデータと記事

Report & Column

知っているようで知らないVRの世界 MRとARとの違いもわかりやすく解説

DX推進DX用語

SHARE

知ってるようで知らないVRの世界ARとの違いも分かりやすく


近年、「VR」に関する情報をYouTubeや広告上で目にした人は多いのではないでしょうか?「VR」と聞いて、似たような「AR」・「MR」と誤解が生じ、よりそれぞれの定義や仕組みを理解していない人は多くいると思います。実際にVRに関する調査では、2021年度のVRの認知度は90%と圧倒的認知度という結果も出ています。では、実際にVRを体験し、「VR」・「AR」・「MR」の違いを理解している人はこの中のどのくらいの割合を占めているのでしょうか? ここでは、「VR」・「AR」・「MR」を分けて詳しく説明した後、「VR」の魅力についてお話していきます。

調査概要


VRとは? どんなことができるの?


VRとは、「Virtual Reality」略称で、日本語では「仮想現実」と訳されます。簡単に言えば、デジタル上で作られた仮想空間をあたかもその空間にいるかのような感覚にさせるのがVRです。VRゴーグルを装着することで視界の360°が覆われ、基本的に現地に訪れなくとも現地同様の体験が可能になります。WITHコロナ時代に入り、旅行が難しくなっていますが、VRゴーグルを装着することで現地の雰囲気を味わうことができるのがVRの最大の魅力です。

AR・MRとは?


AR(拡張現実)とは、スマートフォンなどの電子機器を通して見ることで現実世界にデジタルコンテンツを付加して世界を拡張する技術になります。エンターテイメント関連を中心に教育事業や製造業まで幅広く活用されるのがVRとの共通点です。
MR(複合現実)とは、ARをさらに発展させた技術になります。違いとしては、カメラやセンサーを使用することでユーザーの位置に合わせてデジタル情報を表示し、複数人で同時に体験することがARとの違いです。VRとの違いとしては、VRは空間そのものを仮想化し、AR・MRは現実そのものにデジタル情報を付加するといった点が挙げられます。

VR風景

VRの体験方法3選


では、実際にVRを体験するにはどういった方法が挙げられるのでしょうか。いくつかご紹介させていただきます。

1.VR-HMDを購入


価格帯は安いものだと1万円以下から高いものだと6万円以上のものがあります。また、ゲーム機と対応しているVR-HMDもゲーム機と一緒に販売されているのでおすすめです!

2.VRアトラクション施設にLET’S GO


1の方法に抵抗を感じる方は、VRコンテンツをアトラクションとして提供するアミューズメント施設での体験がおすすめです。 現在、VRの利用者拡大のため、基本的にチケットでの予約購入する形になっています。人気のテーマパークとしては、全国展開している「VR ZONE」や「ジョイポリス東京」などが有名ですが、どうしても予約なしで体験したい方は「VR PARK TOKYO」がおすすめです!

3.無料でVR体験


また、雰囲気だけでも体験したいといった方には、スマホで遊べる無料VRアプリやYouTube上で公開されているVR動画がおすすめです。どちらもスマートフォンがあればいつでもどこでも体験ができる為、VRを体験したことはないが気になっているといった方にピッタリな体験方法になります。

VRの事例



1.VR医療研修


大手医療会社では、若手育成に最新VRを活用した研修を行っています。年々、課題となっている医療従事者不足に対してVR医療研修は若手の成長を促進する効果が期待できます。また、こうした研修は場所や時間にとらわれないので多忙な医療現場における人材育成コストを大幅に削減も可能です。
VR医療研修風景

2.VR野球観戦


多くの人が「5G」を耳にしたことがあるでしょう。野球観戦に関しては、VRと5Gが融合されリアルタイムで野球を観戦できるようになりました。それに加えて、VRで観戦するだけでなく、複数台のカメラで映像を映しているため、今までにはなかったアングルでの観戦が実現しました。

今後のVR領域



1.ゲーム業界でのVR


VRと聞いてみなさんが最初に思いつくのはゲーム業界ではないでしょうか。ソニーの「PLAY STATON4」では拡張機能をうまく活用し、今では主流となっています。
今後は現在の技術がさらに発展しグラッフィク技術の向上であったり他社からのVR機器発売などが予想できます。少しでも気になる方は一度ゲーム販売店に足を運んでみてはどうでしょうか?

2.動画業界でのVR


YouTubeでは、VRを活用した360°動画を配信することが可能です。そのため、これまで配信で見切れてしまっていた部分も見ることができ、今までとはまったく違った映像を観ることができるようになりました。今後は、YouTubeだけでなく、幅広いサイトでも可能になるのではないかと予想できます。

3.人件費コストの削減


VRを利用することで、人件費の削減が可能になります。例としては、上記のVR医療研修挙げられるほか、航空業界でもパイロットのトレーニング研修が取り入れられています。このことから、今後は他の業界でも研修などに導入されていくのではないかと予想できます。

4.5Gとの関係性


5Gとは、第5世代移動通信機能システム(5TH Generation)の略で、「低遅延通信」「高速大容量」「多数同時接続」という3つの特徴があります。そのため、5Gが普及することで、VRの画面をよりリアルにできたり、映像の遅延なく楽しむことができるようになります。
例えば、野球観戦だと、今まではTVを通して観戦はできるけれども、実際にスタジアムで観戦している時のような臨場感がないと思った人は一定数いるのではないでしょうか?しかし、5GとVRの技術を組み合わせることでまるでスタジアムにいるかのような臨場感ある観戦が可能になります。
結果として、5G技術の発展によりVRの配信速度が大幅に改善され、今後はさらにリアルな仮想現実体験が期待されます。

5G

まとめ


ここまでVRとは何か?というテーマで解説してきました。

  1. VRとは、現実を仮想化することでどこでもいつでも体験できる技術

  2. VRはWITHコロナ時代での旅行や人材不足の医療研修などに活用が可能

  3. 5GによりVRの市場規模に好影響が期待できる


VRについて少しでも理解が深まっていれば幸いです。今回触れた5GやAR・MRに焦点を当てた解説も行っていく予定ですのでお楽しみに!

SHARE

トップに戻る