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DX施策を推進!言葉の壁を取り除くピクトグラムとは?

DX推進DX用語生産性向上

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佐藤秀政

佐藤秀政

所長 / 取締役

2006年に新卒イラストレーター職として入社後、制作部門の部門長を経て様々な部門でのマネジメント・組織改革に取り組み2017年取締役に就任。
2021年にDX先端研究所を開設

調査概要

ピクトグラムとは?



ピクトグラムは、主に情報を伝えるとき、注意を促すときに使われる記号のことで、日本では1964年から広く普及し始めたと言われています。近年では、インバウンドにもより分かりやすくするためにJIS改正原案作成委員会で議論が行われ、ピクトグラムを再現したパフォーマンスが行われるなど、注目を浴びています。

伝わりやすいピクトグラムとDX推進について


DX施策の推進には、社員やステークホルダーの<共通認識と理解>が必要です。
そのためには、利用方法・施策目的・意義をしっかりと伝えることが重要です。

多くのピクトグラムがある中で、伝わりやすいピクトグラムの条件が3つ考えられます。

  1. すべての人に意味が正しく伝わること

  2. 視認性に優れていること

  3. 公共性を持ったデザインであること


経済産業省が過去に公開していた調査データによると、JIS(日本産業規格 以下JIS)制作のピクトグラムとISO(国際標準化機構 以下ISO)制作のピクトグラムでは、表現が異なり理解度に差が出ていることが明らかになっています。
また、文化によってもピクトグラムの理解度が異なり、日本人はJISの温泉マークがわかりやすいというデータが出ていますが、海外の方には、ISOの温泉マークがわかりやすいというデータが出ています。
このことから、ピクトグラムには言語や文化が違う外国籍の方や文字が読めない子供、お年寄りなど幅広い年齢に意味が伝わるデザインでなければなりません。そして、公共の場所で長期間多くの人に見られるため、掲示される場所になじむデザインが求められます。

ピクトグラムを使用するメリット


ピクトグラムを導入することによって、言語を使用しないノンバーバルコミュニケーションが可能になります。素早く大勢の人に必要な情報を伝えることが可能な点から、人が集まる公共施設への導入は欠かせません。
現在、アクアが参画している静岡県裾野市独自の次世代型近未来都市構想「スソノ・デジタル・クリエイティブ・シティ構想(SDCC 構想)」でも、ノンバーバルコミュニケーションをとるためにピクトグラムの導入を予定しています。
プロジェクト実施に向けて9月4日に実証実験を行い、 最終的に実証実験で得られた住民のリアルな声を元に、 裾野市の公共施設で使用されているピクトグラムやサインの改訂を目指します。

まとめ


現在TwitterやYouTubeでパロディ作品が創られるなど若い「ピクトグラム」という言葉が一般化しつつあります。しかし、導入する際は、温泉マークのように日本の文化に不慣れな人にも伝わるかなどを考慮しつつその場所にあったピクトグラムを導入することが大切になります。

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