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2024年度DXの注目キーワード ~物流・AI・セキュリティ~

DX推進

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来週は4月1日となり、多くの日本企業が新年度の2024年度として新しい期を迎えることと思います。
2010年代に広がり始めた「DX」という考え方は引き続き様々な分野で重要なテーマとして取り上げられることが予想されます。

そこで今回のDX先端研究所の記事ではこの2024年度に注目されるキーワードを3つご紹介していきたいと思います。

調査概要

物流業界の2024年問題とDX


日本社会が抱える大きな課題の一つに物流業界の「2024年問題」があります。この課題解決に向けて急ぎDXの必要性が叫ばれています。

2024年問題


2024年度は働き方改革法の規定により、主にトラックドライバーの労働時間に制限が課されることから物流のスピードが落ち、需要に対応しきれなくなるリスクが指摘されています。

さらに、物流業界におけるもう1つの重要な課題は、長期にわたる人手不足です。物流業界の企業のうち6割以上が、ドライバー不足の状態である調査もあります。
働き方に見直しが入るほどの長時間労働や、肉体的・精神的な負担が大きいイメージも強く従業員の確保が難しい状態です。

そして、インターネットショッピングの急成長による小口配送の増加もこの状況に拍車をかけています。

DXによる物流改革




人が運転するトラックによる配送作業は勿論ですが、倉庫への入荷や荷下ろしなど様々な付帯業務を軽減するためにデジタルやロボットを活用したDXが急ピッチで進められています。
さらには自動運転技術やAIを活用して、ドライバーの最短ルートを設定するなど人間が行う業務の最適化も期待されています。

加速するAIの活用


AI(人工知能)は2023年はIT業界だけでなく社会全体にも大きなインパクトを与えたキーワードの一つです。
2024年度も引き続きAI、特に生成AIに関する話題が途絶えることは無いでしょう。

Microsoft等のデジタル系の巨大企業は勿論ですが、トヨタや日立製作所といった企業から金融業界も自社ビジネスにAIを活用する機運が高まっています。


Appleが注力していた自動運転・EV開発を中止して生成AIに社内リソースを注力させるなどさらなる新しい技術が生まれる可能性があります。

高まるセキュリティリスク


2024年にDXがさらに加速することは確実な状況ですが、同時にセキュリティリスクが高まることも指摘されています。

生成AIとセキュリティリスク


特にリスクが懸念されているのが先程もお伝えした生成AIに関連するセキュリティリスクです。



情報漏洩リスク


生成AIには大量の学習データや人力による入力が必要となるためその過程で意図せず機密情報が含まれてしまう可能性があります。
結果的に出力したデータが情報漏洩につながるリスクがあります。

偽情報の拡散


生成AIの中でも特に画像生成や動画制作の分野は加速度的に進化が進んでおり、だれでも本物の動画や画像と見分けがつかないレベルのデータを出力できる環境が整いつつあります。そのため偽のニュース記事や、ディープフェイク動画を作成し、社会の混乱や個人への攻撃に利用される可能性があります。

特に2024年はアメリカの大統領選挙が控えており、選挙運動が苛烈になるなかで偽情報の拡散により選挙制度自体が歪められるリスクが指摘されています。

求められる「匿名化」「暗号化」「検証」


生成AIの進化は私達の生活をよりよく変える可能性がある一方で、以上のようなリスクを孕んでいることも事実です。
このリスクに対応するためにはデータの匿名化や暗号化といった技術も同時に求められています。さらには人の目による検証、チェック体制の完備も必要です。

まとめ


今回は2024年度に注目されるDX関連のキーワードについてご紹介しました。
デジタル技術の進歩により物流というアナログでの問題の解決が求められる一方で、セキュリティに対するリスクヘッジが同じぐらい重要となる1年と言えます。

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