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今、押さえておきたい次世代のSNSとは?

DX推進DX用語

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SNSは、現代を生きる私達の生活やビジネスで欠かすことが出来ないツールです。
このSNSはスマートフォンの進化や通信技術の発達と共に、新しいつながりを私達に提供してきました。
今後もこのSNSが私達のコミュニケーションついて重要な役割を果たしていくことが考えられます。そして、2023年の現在では従来のSNSに加えて更に新しい形のSNSが次々と生まれています。
今回の記事では、今後注目が予想される次世代SNSを取り上げ、今後の傾向についても分析します

調査概要

注目すべき次世代SNS


Bluesky


次世代のTwitterとして注目されているSNSの一つが「Bluesky」です。
2023年2月下旬にアプリがリリースされ、現在はβバージョンが招待制で展開されています。
基本的な機能はTwitterと同じく短文投稿や画像・映像の共有可能であり、リツイートやリプライといった機能も備わっています。TwitterでかつてCEOを努めていたジャック・ドーシーが関わっていることでも話題です。



Bluskyの特徴の一つは、「分散型SNS」ということです。TwitterやFacebookは一つのサーバーにユーザーが集まり管理される為「中央集権型」とも呼ばれます。一方で分散型SNSはテーマやユーザー毎に分けられた複数のサーバーで分散され、管理が行われる形式です。
Bluskyユーザーは自分が登録するサーバーを選んで参加する仕組みとなっており、更にはタイムラインに何を表示させるかを自由に設定させることができることができます。

近年のTwitterに見られる運用側の仕様変更や閲覧数の制限などからも、管理方法が異なるBluskyへの注目が集まっています。

BeReal


Z世代と呼ばれる若年層から注目されているSNSの一つが「BeReal」です。SNSの機能としてはInstagramのような写真共有に特化しており、主に以下の特徴が挙げられます。

・1日1回の投稿しかできない
・画像はアプリから通知が来たタイミングでのみ撮影できる
・通知のタイミングはランダム
・画像へのフィルター等の加工ができない

自由度は少なく、むしろ制限が多いことが特徴と言えます。準備して撮影した写真ではない為、「映え」を意識する投稿ではなく飾らない「リアル」な姿を共有することに新鮮さを感じた若者世代から支持を集めました。2020年に公開されたこのアプリは2022年頃から世界的に流行して、日本でも高校生や大学生を中心に話題です。

基本的には、お互いに友だち登録をしているユーザー同士のみで画像を見ることができ、自身が投稿しないと友達の画像の閲覧もできません。したがって、極めて身近な関係性の中での展開が中心です。

NauNau


新しいSNSの形式として注目されている一つが「位置情報共有」です。
フランスの企業が開発した「Zenly」というアプリは位置情報を共有することで自分が今どこにいるかを友人と位置情報共有で知ることができ、チャット機能で会話することもできることが最大の特徴でした。日本でも2019年頃から若者を中心に広まっていましたが、2023年2月にサービスが終了したことで、日本のユーザーからは国内の会社が開発した「NauNau」に注目が集まりました。2023年5月15日の段階で400万ダウンロードを突破し、ある調査*1では「Z世代が選ぶ次世代SNS」として1位を獲得したことで話題です。

*1:【Simejiランキング】Z世代が選ぶ!!「トレンド寸前!次世代SNS TOP10」
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000657.000006410.html

次世代SNSのポイント


今回ご紹介した3点から世代SNSとして注目されるポイントについて分析していきます。

分散型管理


一つのキーワードとして挙げられるのが、「分散型管理」です。
BluSkyの例でも紹介しましたが、これまでのTwitterやInstagramは一つのサーバーで運営会社が一元的に管理する「中央集権型」のサービスがメインでした。その為、投稿内容の取り扱いやアカウントの審査、システム面の仕様変更に関して、運営側の判断により左右されることがほとんどでした。直近ではTwitterのタイムラインの仕様変更や閲覧数の制限により、多くのユーザーが中央集権型の懸念点に直面しました。

対象的に分散型管理のSNSでは複数のサーバーで管理されており、ユーザーはサーバーを選んで登録できることが特徴です。更に単独の管理者ではなく、システムを構成しているソースコードは公開されており、コミュニティ全体での運営・管理が可能となっています。
今回紹介した「BluSky」以外にも分散型SNSの草分けとして注目された「Mastodon」等もTwitterからの移行先である次世代SNSとして注目です。



身近な関係性を重視


より身近な関係性を重視する傾向もポイントと言えます。
Twitter等のSNSは個人が広く世の中に発信できることがメリットでもあり、魅力の一つです。この発信を魅力に感じるユーザーもいる一方、発信することや見られることを意識して「盛る」事よりも、身近な友人とのリアルつながりを強くしていきたいという傾向がご紹介した「BeReal」や「NauNau」からも読み取れます。

生まれた時からインターネットやスマートフォンに触れてきたZ世代が、徐々に身近な友人とのリアルな繋がりを重視するSNSを活用し始めたことは興味深い流れと言えます。

まとめ


今回は次世代のSNSについてご紹介しました。
取り上げたSNS以外にも動画や音声の配信に特化したSNS等様々なSNSがリリースされています。

ビジネスの観点で言えばSNSを活用したプロモーションや顧客コミュニケーションは無くてはならないものになっています。ターゲットとなるユーザーと効果的に接点を持つためには、ユーザー数が多いSNSというだけではなく、より効果的なSNSを選択することが当たり前の環境になったと言えます。

今後も現行の主流のSNSが引き続き主導権を握る形になるのか、それともゲームチェンジャーとなりうる新しいSNSが生まれるか注目が集まります。

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