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位置情報連携で進化!GPS連動WEB ARサンプル開発事例

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GPSスタンプラリー 場所により出現するキャラが変わる楽しさ!


位置情報を取得する「GPS」と「拡張現実(以下、AR)」を活用したゲームとして2016年に『ポケモンGO』がリリースされました。『ポケモンGO』は世界中で注目を浴び、現在も大ヒットを続けています。アメリカの調査会社Sensor Towerによると、発売から6年でアプリが6億以上ダウンロードされ、累計売上は60億ドル(約8,000億円)にもなると試算されました。*1
また、2019年には人気ゲーム「ドラゴンクエスト」シリーズから『ドラゴンクエストウォーク』がリリースされました。こちらもGPSとARを活用したコンテンツとして国内を中心に多くのユーザーを楽しまれています。

このようにGPSとARを組み合わせた技術は、さらに身近なものになりつつあります。当初は特定のアプリのダウンロードが必要だったARですが、現在ではアプリが不要でWebブラウザのみで体験できる「WebAR」も広く普及してきました。
アクアスターでは、このWebARを中心に開発を行っており、GPSと連動ができるWebARもお客様に提供しています。

今回はそのGPS連動型のWeb ARの開発事例の一つ、『GPSクイズスタンプラリー』をご紹介します。

森圭佑

森圭佑

主任研究員 / プロデューサー

プロモーションにおけるプランニング及びクリエイティブディレクションを担当
デジタルコンテンツの企画開発を中心としたクリエイティブの統括責任者

調査概要

『GPSクイズスタンプラリー』とは


『GPSクイズスタンプラリー』は主にキャンペーンやイベントでの活用を想定しており、下記のような流れで体験できます。


  1. ブラウザで専用サイトにアクセスする

  2. 特定の場所を訪れてGPSで位置情報を取得する

  3. 位置情報に応じたキャラクターとクイズが出現

  4. 四択のクイズに正解すると、その場所限定のスタンプを獲得

  5. スタンプを集めて、プレゼントの応募権利やクーポンなどの特典が貰える


『GPSクイズスタンプラリー』は従来のスタンプラリーの楽しみに加え、キャラクターがスマホを通して目の前に現れるなど、視覚的にも楽しむことができるコンテンツです。ユーザー自身のスマホを使用するため、非接触での体験ができる他、スタンプ台の設置など準備の工数を減らすことも出来ます。
『GPSクイズスタンプラリー』は、有名マンガやアニメとのコラボ企画でもオススメのコンテンツです。特にイベント会場や物語の舞台となった観光地にキャラクターを登場させることで、ファンの参加と会場内の回遊を促すことができます。
また、『GPSクイズスタンプラリー』と併せて、クイズの結果などをSNS投稿することで特典が貰えるキャンペーンを開催することでSNS拡散が活発化し、認知拡大と集客の増加が見込めます。特にWebARの場合は、Webブラウザを活用しているため、SNS共有をスムーズに行うことができ、より拡散が期待できます。
さらに、特典があることで参加者の途中離脱も防ぐことができるため、GPSクイズスタンプラリーとSNSキャンペーンはぜひおすすめしたい組み合わせです。



また、『GPSクイズスタンプラリー』の機能をベースにクイズの代わりに別の演出を行う事も出来ます。例えば、テーマパーク内の特定の場所でカメラをかざすと宝箱が出現する「宝探しゲーム」や観光地の名所など特定の場所でご当地キャラと一緒に撮影出来るコンテンツを展開することも可能です。

GPS連動型WEBARのメリット


冒頭でお伝えした通り、この「GPSクイズスタンプラリー」はGPS連動型WebARを活用した一つの開発事例です。ここではその具体的なメリットの一部をご紹介します。

1)アプリのインストールが不要


参加者はARを体験するためのアプリをダウンロードする必要がありません。ダウンロードの手間を避けて、参加者が離脱する事を防ぐことができます。

2)スタンプラリーやクーポン等の機能をスマホに統合できる


スタンプ台や問題を掲示するポスターは勿論、参加者が持つスタンプシートも全てスマートフォンに統合できます。また、スタンプを集め終わったところで得られるクーポンなどの特典もWebで完結できることで、参加者は複数のパンフレットやチラシを持ち歩くこと無く体験が可能です。

3)エリアを限定することで、参加者の特別感や達成感を上げる


キャラクターやクイズといったコンテンツを表示させるエリアを限定できるのがGPS連動型WebARの特徴です。「ここに来た人しか体験が出来ない」ということで、参加者の特別感を生みます。さらに、自らの足で移動し謎を解きながらたどり着いた場所での体験により強い達成感が生まれます。

4)参加者のイベントエリアや施設内での移動を活発にできる


クイズスタンプラリーは謎をどんどん解いてポイント巡ることがゴールです。参加者は、次の謎が気になりイベント会場や指定のエリア内を活発に移動します。
参加者が自然な形でエリアを回遊することで、主催者はPRしたい場所や商品を用意したブース等で頻繁に参加者とコミュニケーションをとることが出来ます。

5)エリア内でのユーザー行動を収集し、定量的に分析できる


様々なデータを記録して、分析ができることも大きなメリットです。各ポイントに集まった人の数や属性、アクセスした時間帯等参加者の行動データを取得することができます。これらのデータはイベント自体の効果測定としてはもちろん、次回以降に実施する際の貴重なデータです。

6)感染症対策として非接触の体験が可能


WebARを活用したスタンプラリーは、係員と参加者の接触を限りなく減らすことができるため、非接触での体験ができます。そのため、コロナ禍以降の新しいイベントの試みとしても注目されています。

いかがでしょうか?
以上のことから『GPSクイズスタンプラリー』は、訴求したい内容・ターゲット・課題点に応じてカスタマイズすることで、参加者だけでなく導入する側にもメリットが生まれるコンテンツと言えます。

まとめ


これまではイベント会場や商業施設の中の回遊を促進させるため、紙や冊子を使用してアナログにスタンプラリーは実施されていました。今後はご紹介したWebARの活用により、スタンプラリーの効果を更に上げることも期待できます。まさにイベントのDX化の一例と言えるのでは無いでしょうか。
イベントの活性化やさらなる集客施策をお考えの方は是非GPS連動型のWebARの活用をご検討下さい。

*1:引用元 PickUPs!『ポケモンGO』生涯収益が60億ドル(約8,000億円)突破 2016年のリリース以来、年間平均約10億ドルの消費を生み出す



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